インフラとコンテンツの境界

ファイル交換ソフト「Winny」の問題が一段落した感じを受けますが、逮捕者が出て提供サイトは閉鎖されても相変わらず利用者はいるようです。月並みに著作権問題を取り上げると説教じみたモラル観を書くだけになるので、コンピュータに関する費用意識について考えてみます。

*Winny:P2P型のファイル交換ソフト。匿名性が高いので著作物の不正配布などの問題がある。

コンピュータに関する費用意識

結論から言うと、金を払うためにコンピュータを使っている訳ではないのです。どちらかと言うと効果や効率を考え、それに少しばかりの期待を加えた上で導入したはずです。しかし、この「期待」が厄介者で、大抵の場合は追加費用に関して考慮していない事に問題があります。

ハードが有料でソフトや保守が無料だと思われていた頃に比べると、トータルコストやランニングコストという言葉が普及してきてはいますが、そうした感覚を個人レベルで持っている方は先見性のある人かコンピュータ技術者に限られてしまい、一般的な感覚では後から知った追加費用には見向きもしません。

「期待」という意味を含めて具体的に言えば、高速回線などのインフラには期待を込めて導入する人が多くても、映画や音楽の有料コンテンツに手を出す人は少ないのが現状です。何のためにインフラを整備したのかと思っていた所に「Winny」というコンテンツ(←この考えは間違っています。念のため。)を見つけたのであれば、それこそが期待していた物であり、素人には難解な導入手順と裏物に触れる影の部分が人によっては心を動かされるのでしょう。

高速回線インフラを使って有料コンテンツを提供するのであれば、動画や音楽などの大型データを配信するのが手っ取り早い商用運営だと言えますが、どうやらコンピュータに関してはユーザに個人負担の費用捻出を強いるのは鬼門のようなので、それを逆手に取り、コンピュータ以外であれば2次コピーが無制限であるとか、複数人数を対象とした団体費用負担など、期待を与えるインフラも素晴らしいと思いますが、期待を叶えて頂けるコンテンツ提供に期待します。