パソコンの常識と標準の移行

昨日と矛盾した事を書きますが、個人利用の範囲に限定すると、パソコンが学習の必要な道具だと思っているのは、持っていない人とマニアだけで、普通の利用者は意外と簡単に使える家電だと認識しているはずです。正しく言うと、大半の利用者は習得に苦労する機能に手を出しません

ここ数年内に初めてパソコンを購入した方は、インターネット・ゲーム・データ交換を考えて「普通」はWindowsマシンを選択し、購入店か詳しい友人に接続と初期設定をお願いします。そんな状態なら「普通」は何の疑問も持たずにIE・Word・Excelを使い、問題が起こらなければサービスパックや修正パッチの存在も知らないのが「普通」です。しかも、「普通」はこれで満足するか、安かったからと妥協の範囲に収めます。

パソコンを職業や趣味としている人は、手にする雑誌や資料、友人の多くが同じ方向性になりがちなので自分が特殊な環境にいると感じにくいのですが、上記の「普通」は驚くほどの多数派で、コマンドライン時代からパソコンを使いこなせた人は今では少数派です。つまり、歴史・仕様・利用環境の幅を考慮したパソコンに詳しい人が考えている常識や標準は、全体から見ると旧時代の考えだと認識されているかもしれないのです。

例えば、メールはMIME形式では正常に読めないのでTEXT形式で送ってほしいと頼むと、「古いパソコンで頑張っているんですね(笑)」と少々勘違いの返信が来れば良い方で、「意味が解らないので教えてください」と相変わらずMIME形式で返信が来ます。連絡文をTEXT形式で渡すと読みやすいレイアウトを要求され、表計算データをCSV形式で渡すと罫線のない手抜きだと思われます。

一見すると、パソコン初心者に対する単なるグチですが、わざわざ設定や変換をしてデータ生成した事を考えると、ごく普通で効率の良い要求なのです。「標準形式データは機密内容の可能性が高い」と逆説的な狙われ方もしますし・・・。

特定企業が独占している状態で常識や標準を述べるのは間違いだと思いますが、それこそ、パソコンに詳しい人は、そんな迷惑に対応できる環境を持っているのが「普通」だと思うので、単に毛嫌いするのではなく、仕様の独自拡張も認めるデータ形式の標準化が行われる事を強く期待しています。