システム統合によるトラブル

旧第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行の3行が世界最大規模の銀行再編を行い、4月1日に「みずほ銀行」「みずほコーポレート銀行」として誕生しました。しかし、システム統合によるトラブルが生じ、口座振替・公共料金引落・カード決済などで遅れ・二重引落の被害が出ており、この文章を書いている4月10日現在でも未処理対応が続いている状態だそうです。主な原因は3行が別々のシステムを採用しており、そのリレープログラムのミスと人為的なミスの可能性があると発表。

ニュースの感想

銀行統合時のシステムトラブルは今年1月にUJF銀行でも起こりましたが、ハードもソフトも違うシステムの統合は、プログラムを移行して結合させる程度の単純なものではありません。特にシステム切替時の業務停止時間がデータ量に見合っていない場合、実質的には運用しながら移行する必要があります。

今回のニュースは、旧第一勧業銀行が富士通、旧富士銀行が日本IBM、旧日本興業銀行が日立製作所と、別々のシステムを採用しており、銀行業務は土曜・日曜の2日位がシステム停止の限度ですから、「問題発生のニュースが流れなければ、トラブルを隠しているのではないか?」と疑うほどの状況だったと思います。

統合3行の準備不足や協力不足、システムメーカの関係、銀行業務の認識・責任などなど。事が起こった後で論じても仕方がない事が多いのですが、利用者が預金や振込・引落が正常に処理されているかに不安を覚えるのは、銀行にとって痛手でしょう。また、今回の件で実害にあわれた方もいらっしゃるでしょう。

「コンピュータ社会の危険性を再認識しよう」「最終的には人間側のシステムを見直そう」などと言うことも出来るのですが、個人的には、ある日を境に切替を行うのではなく、新旧両方の口座が共存する移行期間を用意頂く事を提案します。同期や照合でシステム的な処理は重くなりますが、データ移行期間に余裕ができ、切替前後のトラブル集中が激減すると思うので、今後のシステム設計・管理を行われる技術者の方々に期待しています。

補足説明・関連資料

リンク説明
http://www.mizuhobank.co.jp/「みずほ銀行」のサイト
http://www.mizuhocbk.co.jp/「みずほコーポレート銀行」のサイト