インターネットで集まる意見

埼玉大学と埼玉県が県民の政治参加を推進するために共同政策研究会を開いており、意見収集の方法に対するアンケート調査をまとめました。特に問題となっているのは、関心があっても発言をしない「サイレントマジョリティー層」の意見を取り込む事が難しく、調査結果をWebで公開して意見収集の提案を募ることも検討しているそうです。

ニュースの感想

最近よく耳にする話の1つに、「インターネットを使って意見を集める」というのがあります。確かに双方向のメディアなので、ホームページやメールを使えば何でもできるイメージを持ちますが、それほど成功例を聞きません。どちらかと言うと、苦情が集まる窓口を増やしてしまったと聞きます。

私の経験では、意見がある人だけ回答する方法のアンケートを行うと、間違いなく反対意見が大半を占めます。欠点や問題点の指摘であれば感謝して改善に努めますが、匿名アンケートになると「ヤメロ!」とか「シネ!」とだけ回答される場合があるので、真面目に受け止めるとヘコミます。

しかし、反対意見だけが集まるわけではありません。ちょっとした意見や感想も集まるものです。提案や改善案も来るには来ます。大抵は関係者か知人の意見ですが・・・。

考えてみれば、第三者へ提案や改善案を聞くのは無理があります。関心を持った程度では他人に感想や意見を答えないのが普通だからです。広い意味でメンドウですから。それでも意見を出すとすれば、不満を「聞いて欲しい」場合か、相手が「聞いてくれる」場合であって、意見を出さない人にとっては、簡単に発言できたとしても関係ないのです。

月並みの事を言えば、返答や対応が早いから意見を出すのであって、簡単に発言できるからではありません。当然、「反応がない」「対応が遅い」と感じるサイトで良質の意見は集まりません。パソコンが使い方を覚えて活用しなければ高いだけの機械であるように、インターネットでサイトを設置したからといって勝手に何かを生み出してくれるわけではないのです。

関係者や知人だったら提案や改善案を出すことと根本的には同じだと思うので、意見を集める方法よりも、返答や対応を早くすることを重視して検討頂く事を期待しています。