ゲームソフトの目的と役割

広い意味で「ゲーム」というと「勝敗を争う遊びや試合」のことを指し、普通は「勝ち」と「負け」に分かれます。しかし、人間対コンピュータ(CPU)の勝負となる「ゲームソフト」は主従関係が存在するため、人間側に達成感や充実感を感じさせる必要があります。目的を考えれば接待麻雀や接待ゴルフと一緒で、相手(人間)に勝たせてナンボなのです。

ここで重要なのが、単純に人間側を勝利させるだけではなく、達成感も与える必要がある点です。適切な難易度でギリギリ勝つ喜びを与える「バランス型」、収集を目的とした「コンプリート型」・「レア型」、場の存在や協力で充実感を間接提供する「フィールド型」、正しい答えが存在しない選択による「意思決定型」・・・などなど。

達成目的をストレートに表現しないことで、「接待遊戯」の性質を覆い隠していますが、商品として提供される以上は避けられない問題です。「ゲームソフト」の役割は、負けを前提とした対戦者から中立な審判へと変わりつつある中でも、ユーザが何を期待してゲームソフトを購入するかを考えれば同じ事です。

心理的な作用を「勝利=達成感・充実感」とした極端な表現で説明すると否定されがちですが、否定する人ほど「ゲームソフト」に一方的な役割を求める傾向が強いと感じています。ゲーム業界の縮小傾向、ユーザ年齢の上昇、視覚的・映画的傾向といった月並みの指摘はありますが、ユーザの表面と内面にある温度バランスを保つことがゲームソフトの役割になるでしょう。また、そうなることを期待しています。